国家資格を活かせる職場はどこ？

あらゆる職場で働ける

国家資格である介護福祉士の資格を活かせる職場は多岐にわたります。介護サービスを提供している施設はほとんど候補に入ってくるでしょう。特別養護老人ホームや介護老人保健施設、介護療養型医療施設、ケアハウス、グループホーム、介護付き有料老人ホーム、サービス付き高齢者向け住宅などが挙げられますね。居宅型の訪問介護やデイサービス、ショートステイなどでも資格を大いに活かせます。また、障がいのある人向けの支援施設で活躍している人も多いですよ。支援施設で働く場合は、利用者の介助だけでなく生活に関する相談支援なども行います。利用者の状態に応じた柔軟な対応力が求められますよ。

介護現場以外でも活躍できる

介護福祉士の資格を取得すると、介護現場のリーダーとして活躍できるのはもちろん、他の現場でも活躍できるようになります。介護現場以外だと、介護福祉士養成施設や福祉系高校の教員、公的資格の取得を目的としたスクールの講師などが挙げられますね。多くの介護士が求められている日本において、専門知識を教えることができる人材の需要も高まっています。介護福祉士の実務経験を持つ教員が、あらゆる現場で講義や技術指導、実習などを行っていますよ。介護現場での実践経験に基づいた指導は、学生にとって非常に重要なものです。こういった仕事に就くためには、各施設の規定に沿った能力を持っていなければなりません。具体例としては、「介護福祉士の資格を取得してから5年以上の実務経験を有する者」「厚生労働大臣が別に定める基準を満たす介護教員講習会を修了した者、またはその者に準ずる者として認定された者」などが挙げられますね。
また、介護福祉士を取得していれば、福祉用具専門相談員としても活躍できますよ。高齢者や障がいのある人が必要とする福祉用具の選定や使い方のアドバイスをする仕事ですね。その他にも、介護保険制度の相談員や介護予防教室の講師などとしても働けます。

他の資格を取得する際にも有利

国家資格である介護福祉士は、介護現場だけでなく保育士や社会福祉士として働く際にも役立ちますよ。介護福祉士の資格を取得することで、保育士や社会福祉士の資格を取得する際に免除される要件があります。介護福祉士が保育士の資格を取得する場合、「社会的養護」「子ども家庭福祉」「社会福祉」の3科目の受験が免除されますよ。また、社会福祉士の資格を取得する際は、福祉系の大学・短期大学、もしくは社会福祉士指定養成施設などに通う必要があります。指定の科目を履修し、課程を修了する必要がありますが、介護福祉士を取得していれば一定の範囲についてはすでに知識がある状態で臨めますね。