民間資格を活かせる職場はどこ?

民間資格を活かせる職場はどこ?

認知症ケアに関する民間資格

介護士に役立つ民間資格として、認知症ケア関連の資格の取得をおすすめします。実務経験がなくても取得できる民間資格も存在するので、これから介護業界に挑戦する人は参考にしてください。まずおすすめの資格として挙げられるのが、認知症ケア指導管理士です。これは、一般財団法人職業技能振興会および一般財団法人総合ケア推進協議会が認定している民間資格です。認知症の人へのケアを学べるだけでなく、ケアを担当するスタッフの指導を行える人材の育成を目的としたものですね。初級と上級に分かれているので、未経験の人は初級から取得することになります。
公益財団法人日本ケアフィット共育機構が認定する、認知症介助士もおすすめです。認知症の人に寄り添ったコミュニケーションの方法や、高齢者に適した環境作りについて学べる民間資格ですよ。合格率も90%以上と高い水準を保っています。
一般社団法人日本認知症コミュニケーション協議会が認定する民間資格が、認知症ライフパートナーです。認知症の人の価値観を重視して、家族と共に日常生活を支援する目的で設立されました。認知症の人が好まれるコミュニケーションの方法やアクティビティについて学べますよ。レクリエーションに力を入れている施設などで働く際に役立ちますね。資格は1級から3級まで用意されています。1級を取得することができれば、認知症予防や指導に関する知識が身につきますよ。
また、認知症ケア准専門士も介護現場で活かせる民間資格の1つです。一般社団法人日本認知症ケア学会が認定しています。認知症に関する理解を深め、自分自身の課題として捉えることを目的とした民間資格です。

活かせる職場

上述の通り、認知症に関連するものだけでもあらゆる民間資格が存在します。民間資格であっても、就職や転職の際に役立ちますよ。少子高齢化に伴い、認知症の人が増えています。認知症の人が利用する施設の数も増え続けており、認知症ケアについての専門的な知識とスキルを有する人材が求められています。例えば、認知症の人が利用するグループホームなら、民間資格を取得することで得た知識を大いに活かせますよ。グループホームは少人数のアットホームな雰囲気が特徴の施設です。介護士として、普段の生活の中で利用者が難しいと感じる部分を介助したり促したりしながら支援していきます。その他の施設でも、認知症の診断を受けた高齢者が入所するケースは少なくありません。特別養護老人ホームや介護老人保健施設、デイサービスなどで働く場合にも民間資格は役立ちますよ。